300年以上の歴史をもつ芸妓さん・舞妓さんは、その伝統伎芸・伝統文化を受け継いでいくため、日々、芸に磨きをかけています。
舞妓さんとは、花街で踊りなどの芸事により、宴席に興を添えることを仕事とする女性のことです。
現在では、その外見の華やかさと可愛らしさから京都の象徴的な存在といえます。
舞妓さんの一日
舞妓さんの一日は昼間はお稽古、夜はお座敷です。
お稽古は踊り、長唄、お囃子、茶道などです。
お稽古の合間には、ご挨拶回りなどがあります。
また、大きなパーティーなどに芸妓さん、舞妓さんが呼ばれることもあります。
他府県での京都物産展や、海外のイベントに出席することもあります。
芸妓さん、舞妓さんの行事
【1月】御年始のご挨拶回り・始業式
【2月】節分の奉納舞・豆まき
【5月】鴨川をどり
【8月】八朔のご挨拶回り
【10月】水明会
【12月】事始めのご挨拶回り
舞妓さんの将来
基本的に芸妓さんになる前の期間を「舞妓さん」と呼び、この期間にひと通りの踊りや芸事を勉強します。
置屋に入って舞妓さんになり、数年で卒業します。
そのあとは、芸妓さんになるか、別の道に進むかは自分で決めなくてはなりません。
芸妓さんになる場合は独立出来るまで置屋がサポートします。
舞妓さんのお衣装・髪型
【お衣装】
舞妓さんのお衣裳は「裾引きのお着物」に「だらりの帯」、足元は「おこぼ」という背の高い履物を履きます。
裾引きのお着物は普通のお着物のだいたい二反分あり、お座敷では裾を引いて、外では褄を持って歩きます。
だらりの帯は5メートルほどもあり、裾にはそれぞれの置屋さんの家紋が刺繍してあります。
【髪型】
初期の舞妓さんは「割れしのぶ」、3年目くらいから「おふく」という京風の日本髪を結います。
舞妓の髪の毛はかつらではなく自分の髪で結われています。
京都には舞妓さんの髪を結う「髪結いさん」という所があります。